特徴
CAD/CAM冠は通常のハイブリッドレジン(築成)に比べ、工場レベルで高度な重合された高レベルかつ安定したハイブリッドレジンブロックから削り出すため耐摩耗性、耐着色性にすぐれています。
強度は約190Mpa以上(曲げ強度)、象牙質とほぼ同等の強度となります。高騰を続ける金属は使用しません。アレルギーの心配もありません。
メタルクラウンとメタルボンドの中間の補綴物で、歯科医院と患者さんの両方にメリットのある治療法です。
ハイブリッドレジンブロックの性質
物性
松風ブロックHC | ハイブリッド型硬質レジン | |
---|---|---|
曲げ強さ(MPa) | 191 | 146 |
圧縮強さ(MPa) | 430 | 354 |
ビッカース硬度(Hv0.2) | 66 | 74 |
蛍光性
松風ブロックHCは天然歯に近い蛍光性を有しています。
優れた耐歯ブラシ摩耗性・耐着色性
松風ブロックHCは、耐歯ブラシ磨耗性にすぐれています。歯ブラシによる磨耗量が少なく、磨耗面の表面粗さも小さいために滑沢性を維持することができます。また、耐着色性にもすぐれており、長期的に審美性を維持します。
形成について
鋭角が強くあると、CADはエラーが出て読み込めません。尚、支台歯形成には、維持溝、維持ポストなどはCADで読み込み難いので、アンダーカットのない平面で、形成をお願いいたします。 同じように歯面のアンダーカット、歯台側面の平衡性・表面性状が、CADでの読み込みで重要になります。
CAD/CAM用の支台歯に厚みと丸みが必要なのはなぜ?
ミリングバーの直径は1mm程度であるため、咬頭頂の厚みは1mm以上必要です。
一般的に支台歯の切端や咬頭頂が厚み不足であったり鋭角な場合、CAD/CAM加工時にクラウンと支台歯の間に余分なスペースが生じます。
これは、CAD/CAM用ミリングバーの形状によるものです。
一般的に支台歯の切端や咬頭頂が厚み不足であったり鋭角な場合、CAD/CAM加工時にクラウンと支台歯の間に余分なスペースが生じます。
これは、CAD/CAM用ミリングバーの形状によるものです。
ブロックのシェードについて
LTブロック(ロートランス)
硬質レジンボディー色の透明性に類似、臼歯部クラウンに向いております。
HTブロック(ハイトランス)
透明性の高いボディー色、天然歯支台に向いております。
支台の状態やLT・HTの指示を頂けると適切なシェードが再現できますので、指示書にご記入をお願いいたします。
納期
中4日(土日を除く)
保証期間
再製作の際の材料代は頂いております。
技工物セット時より2年間の破折等が起きた場合の技工料は保証させて頂きます。